「文庫女子」フェアの何が問題なのかわからない
紀伊國屋のとある企画が何やら話題になっているそうな。
本を読まない女子をターゲットにした企画に、バリバリ読書する層からぎゃーぎゃー言われて、謝罪してやめちゃうんだったら、もうなんにも出来ねーよと思う。
この企画の何が問題なのかわからない。
「東野圭吾と村上春樹しか知らない」ってネタをマジに受け取ってムキーっとなるのは、どうなの?と思う。
「東野圭吾と村上春樹しか知らない」っていうのは「ミーハー」くらいの意味しかなく、決して馬鹿にしているわけではないんじゃないかな。ターゲットを明確にするキーワード程度のものだと思う。
(ミーハーだなんて馬鹿にしている!と言われたらそうですか、としか言えないけど)
年末年始で嫌というほど目にした「もしかしてだけど~」のどぶろっく(嫌というほど目にしたはずなのに名前が全く出なくて検索したのは内緒)のネタに『いやいや、お前に気なんかねえよ!ハゲ!』とブチ切れているような勘違いさを覚えてしまう。
男子が女子の意見を一切聞かずに本をセレクトって、普段本を読まない層の女性に向けての企画として、とても面白い企画だと思う。
(『インド人完全無視カレー』思い出しました)
むしろ、いわゆるファッションとしての読書からでもいいから、という涙ぐましい業界側の努力を感じる。
コレを読んだらおしゃれ系♪、SFに理解ある女性はモテるよ!みたいなPOPもさ、日頃から本を読むのが当たり前な人からしたら噴飯物かもしれんけど、普段本を読まない層の女性に向けてのメッセージとしては全然アリだと思います。
この企画は、女性を下に見ているのではなく、本が好きな人達から、まだ読書の面白さに気づいていない人達という仮想のターゲットに向けて「こんな本を読んでみたら?」という企画。
だから「上から目線」であると勘違いされるのはしょうがない…いや、全然しょうがなくないのだけれど、もしブーブー言われるのが嫌だったら、男子→女子だけではなく、女子→男子のブースも設けておけばよかったのかな?思いっきり男子を馬鹿にしたような文句とラインナップで。
この企画の根底には本ばっか読んでいてモテない根暗男子からの切ないメッセージという背景がある、と勝手に感じた。
良いじゃない、非モテ男子からの切ないメッセージ。
本当に何が問題なのかわからない。
あと、紀伊國屋といえば新宿店が嫌いです。
エスカレーター途中までしかないし、エレベーター狭いし来ない。
好きな本屋はジュンク堂の池袋店です。(なんだそれ)